今月は連日
環境省のCO2削減ポテンシャル診断
の診断レポートを作っている。
数年前までは
重油の吸収式冷温水発生機を
電気のヒートポンプエアコンに更新することで
CO2の削減とコストの削減が実現できていた。
しかし、
今では、その方法では
からなずしもCO2削減とはならない。
なぜなら
電気のCO2排出源係数が悪化しているからだ。
エネルギー転換で
油から電気にするとCO2が増える事態になっている。
電気のCO2排出係数は
電気を1kWh使った時のCO2排出量であり
その数値は
発電所で使われる化石燃料の量で決まる。
東日本大震災以来、
原子力発電所が止められ、火力発電に頼る状態
そのため、
日本の電気のCO2排出原単位は悪化の一途
![](https://shacho.green2050.co.jp/wp-content/uploads/2017/11/gentanisuii.png)
電気事業連合会資料より
再生可能エネルギーが増えても
原子力発電のリカバリーにはならない
現代の日本は
大都市に産業も人口も極度に集中しており
太陽光発電やバイオマスで賄える
エネルギー密度(単位面積当たりのエネルギー)では足りない。
ヨーロッパでは
自動車はEV化され、
電気が燃料になる
しかし、
電気のCO2排出係数の大きな日本では
石油を燃やして電気を作っている
EVになると、
CO2排出量が増える
だから
トヨタなど
日本の大手メーカーはEVに本気にならない
次のグラフを見ると
![](https://shacho.green2050.co.jp/wp-content/uploads/2017/11/80f7f66eaf7cfe26420c670f0abbfbb4.png)
電気事業連合会資料より