8月31日の夜にSIIのホームページに
平成31年度 電力需要の低減に資する設備投資支援事業費補助金交付決定 新規採択事業について
平成31年度 エネルギー使用合理化等事業者支援事業交付決定 新規採択事業について
の2件の補助事業の採択者が発表になった。
この事業はもともと一つの補助事業であって、昨年まではエネルギー使用合理化に両方の内容が含まれていた。
今回の発表で、電力以外のエネルギーを含む後者の方の採択率は、工場事業場単位で比較すると91.1%、電気だけの前者の方は 54.3% となっている。
これまで、費用対効果と省エネ率だけで審査されていたため、油を扱うボイラーの更新は不利になっていたことが推測される。
巷では、
20%以下なら不採択
と言われていた。
そのため、大幅に削減できるLED照明などだけの更新が圧倒的に有利であった。
経済産業省の関係者からは、
LED照明ばかりに補助金を出したくない。
という話も聞いたことがある。
今回、ルールを変えて、節電と省エネを分けたことで、省エネの補助金の採択率がこれまでにないほどに跳ね上がった。
重油を使うボイラーは、設備を更新しても、技術革新がそこまでないので省エネ率は5%~10%程度、一方削減できるエネルギー量は大きなものだった。
ところが、省エネ率勝負では不利なので、不採択になっていたのだろう。
今まで、
どんだけ
不利だったんかい。
と言いたい。
熱源は電気より油にした方が、分散型エネルギーで災害に強い。
熱源の最適化は、現場の条件によって様々異なる。
両方の補助事業を合わせて考えると、採択率は65%ぐらいで従来通りと言えるが、ボイラーの更新を含む案件については、これから救われるだろう。
★EMSエネマネ事業もボイラーじゃ難しいですから