政府が目指す、脱炭素社会=カーボンゼロソサエティの一番の目玉施策が建築物のZEB化である。
理屈としては、オイルショックから部門ごとのCO2排出量は削減されてきたけれど、業務部門だけはCO2排出量が2倍になっている。だからココが重要だという訳だ。
本日はオンラインセミナーで経済産業省と環境省の合同で、SIIの仕切りで開催された
「ネット・ゼロ・エネルギー・ビル実証事業 調査発表会2020」
を視聴した。
説明の前の挨拶では、講演者がインタビューボードで話をしてから、その後はスライドが全画面になって進められる。
質問とかの時間はなく、単に見るだけで、双方向ではないけれど、一応リアルタイムで行われていたようだ。
※その証拠に本日は、東京で過去最大の陽性者が出たと話された。せめてチャットで質問を受けてもいいと思う。
ZEBの補助事業は、規模の大小やレジリエンス対応、未評価技術の導入など複数のカテゴリーに分かれて、それぞれに別の補助事業となっている。
現在のところZEBは、最も補助率の高い補助金であるけれども、SIIのエネ合ほど、簡単ではないので応募も、採択件数も少ない。最大のネックは複層ガラスなどの断熱もやらなければならない。エアコンメーカーにとっては、断熱すると小型の機種で対応できるというのは不都合な真実なのだと思う。
政府は、ZEBこそがカーボンゼロを実現できる世界だと思っているようなので、省エネ業界の本命だと言えるだろう。
エネマネみたいに、一番エネルギーが必要な真夏に外してしまうような装置を付けて、補助率をアップさせるような手法は、日本の技術立国の実現には何も貢献しない。
ちなみに『ZEB』というのは、本当のZEBでネットでエネルギーゼロの建物なのであるが、これは、カギカッコゼブと呼ぶというのを今日知りました。
後半は、省エネからコロナ対策の話になっていたけれど、これからは分散だというのは、東京に住んでいる人が言うと上から目線に感じますね。
配布資料
https://sii.or.jp/zeb02/uploads/ZEB_conference_2020.pdf
資料200ページもあって、ビックリです。
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