エネルギー管理システム導入促進事業(BEMS)は今年の春から実施されている。
毎週SIIのサイトに、実績が公表されている。
この目標値と実績値の乖離はなんだろうか?
これこそ、税金の無駄遣い。他人のお金なので気にしていないのか?
この事業を企画した官僚は切腹ものである。
民間企業の事業計画ならば、とっくに破綻状況である。
そもそもニーズのないものに補助金を付けて普及させようとすることが間違いである。
一方、昨年2月の建築物節電改修事業は応募者が予想を多く上回り、
予算が不足して、当初予定された補助率が下げられてしまった。
この事業は、実質的に、事業費の10%の補助金で10倍の設備投資を呼び込んだことになる。
省エネ設備のメーカーだけでなく、工事業者も潤った。
もちろん、省エネ改修に取り組んだ事業者自身もメリットがあった。
電気代の削減によるランニングコストの低減は経営基盤を強くするだろう。
(弊社もリアルタム電力モニタリングシステム:グリモニを販売した)
困ったのは電気の売上が下がった電力会社だけだ。
経済効果は相当なものである。来年も実施されることを期待したい。
ただし、問題点がないわけではない。国の税金で補助されたお金で、外国製のLEDを設置してしまうことだ。
これは太陽光発電の固定買取制度でも言えることであるが、
内需拡大を見込んだ制度が、結果的には海外企業の利益に貢献することになる。
この部分だけは、事業制度の見直しが必要であると思う。
これらの制度は、日本の省エネルギー産業育成に資するものでなければならない。
表題のエネルギー管理システム導入促進事業(BEMS)の失敗の原因については、
後日、説明したいと思います。(私のセミナーでは話題にしています)