電力の小売りとは?電力自由化に向けての仕組み

先日、広島で大活躍の
経営コンサルタントの
板坂裕治郎先生の
ブログセミナーを受講し、

ブログは読者のために書け

とご指導いただき、

これからは、省エネ設備の販売などの
環境ビジネスに携わる営業マンと
エネルギーコストが気になる企業経営者のために、
役に立つ情報をわかりやすく
伝えていきたいと思っています。

 

先月の10月27日に資源エネルギー庁から
「電力会社における
システムの開発・整備状況
及びスマートメーターの設置状況」
という資料が発表されました。

これは、電力自由化のための、
最も根幹となるシステムについての
説明資料です。

電力完全自由化になると、
普通のご家庭でも、
今までの電力会社以外から、
自由に電気の購入先を選択できます。

昔は、電話もNTTが独占していて、
誰もが迷うことなくNTTと契約していました。

しかし、今は携帯電話は
いろんな会社から選ぶことができて、
乗り換えで現金20万円プレゼントなどの
過激なサービスも行われています。

このように、電気の世界も変わろうとしています。

それでは、どうやって
それを実現させるかを説明したのが
この図です。

料金精算イメージ

 

図の中の一番左側は、
一般配送電事業者とありますが
初めて聞く人も多いと思います。

一般という言葉は電力業界では、
今までの既存の電力会社を意味しています。

新規に参入する電力会社は
新電力で、既存の電力会社は一般です。

そして、配送電事業者とは、
既存の電力会社から配送電の
仕事をする部門を
切り離した会社のことです。

電力会社は、発電、配電、小売りの三つの会社に分割される。

配送電事業者は、
発電事業者(電気を作る事業者)の電気を
需要家(消費者)に届ける
役割を担にないます。

それでは、
この真ん中の小売り電気事業者
(電気の供給者)というのは何者か?

今まで、
需要家(消費者)には、
どこから買うかの選択の自由は
ありませんでした。

なぜなら、
住んでいる場所が
広島なら中国電力と
決まっていたからです。

しかし、
真ん中に小売りの
会社が入って、
その会社が
電気を仕入れて、
エンドユーザーに売る。

なんだか時代と
逆行している気がしますが、

電気と言うのは
ロットで大量に買うと
格段に安くなるます。

今でも大口需要家と
一般のご家庭とは
電気料金の単価が
倍以上違っている。

そのため、
小売りの会社が
ある程度まとめて大口となり
料金徴収業務の効率化や
需要をコントロールすることで

電気料金の仕入れ金額を安くして、

需要家(消費者)に
安く売ることが可能になります。

というのが、
自由化の目的でです。

これを実現するキーテクノロジーが
スマートメーターです。

スマートメーターについては、後日説明します。

これまでの動きを見ると、

震災以降、
電力会社の権力が弱くなってきて、
経済産業省主導で
どんどん自由化に向けて動いている。

しかし、傍目から見ると、

国が動かない牛(電力会社)を
必死で引っ張っているような
印象を受けます。

電力会社からすると、
自由化は一日でも遅くなってほしいと
思うだろう。

しかしながら、
同じ国の中で地域割りをして、
それぞれの会社が独占する仕組み自体が
特殊な経済である。

それに気づくことが大切だと思う。

 

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