民生業務部門のエネルギーコストを削減する、省エネ診断絶賛受付中のグリーンテクノロジーの森下です。
スーパーマーケットのエネルギー消費の60%は冷凍冷蔵庫の電気代。夏でも、店内の空調機器は使わないでショーケースからの冷気で店内を冷やしているのが実態である。しかも、スーパーの設備投資の50%以上がショーケースの購入と考えられる。
そのため、数年前の経済産業省SIIのエネマネ補助金は、冷凍陳列ケースのメーカーのとっても、スーパーにとっても、とっても美味しい補助金であった。
しかし、一昨年の
省エネルギー・需要構造転換支援事業費補助金
に変わってから、エネマネ事業の補助対象は、エネマネ機器だけ、ショーケースと一緒に導入しても、ショーケースの方は機材費の1/3だけの補助率になった。
本年度の採択結果を見ても、2年前まで1億近い案件が複数採択されていたのに、今年は500万の案件が一件だけ。いい時代は長くは続かないし、デマンド発生時に飲料の温度設定をコントロールするというエネマネは陳腐化し、先進的とは言い難いし、本来は経産省の省エネは「我慢の省エネ」を排除してきた経緯がある。生産性を落としては意味がないのである。
ところが、ショーケースのエネマネは「ビールが冷えてない」「コーラが冷えてない」という「我慢の省エネ」なのである。
これから、スーパーや事業所が全体の省エネを狙うなら、環境省のSHIFT事業しか無いのだろうか?
- 注)冷凍陳列ケース=ショーケース=オープンケース いろんな呼び方あります