キュービクルの変圧器(トランス)の省エネとは?

キュービクルは、15年ぐらいが寿命となっているが、実際には20年以上使われている場合もあるし、場合によっては40年も使い続けられていることもあります。

40年以上前のトランスはPCBが含まれている場合もあるので、その場合はすぐに更新するべきだ。

高濃度PCBかどうかの判別方法

昭和28年(1953年)から昭和47年(1972年)に国内で製造された変圧器・コンデンサーには絶縁油にPCBが使用されたものがあります。
高濃度のPCBを含有する変圧器・コンデンサー等は、機器に取り付けられた銘板を確認することで判別できます。
詳細は各メーカーに問い合わせるか、(一社)日本電機工業会のホームページを参照してください。
https://www.jema-net.or.jp/Japanese/pis/pcb/pcb_hanbetsu.html

変圧器の統合

変圧器の省エネは2つの方法があり。一つが変圧器の統合。複数の大容量トランスがあり、それぞれの負荷率が小さい場合は、片方のトランスを絶縁して、負荷を統合することで、変圧器が消費している電力である無負荷損失をゼロにする事ができる。トランスの容量は、将来的に負荷が増えることを見越して余裕を持って設計されていたり、過去にあった機械を撤去して余裕ができたりという状態が放置されている場合がある。今一度、自事業所の状況を確認するべきだ。

(地独)大阪府立環境農林水産総合研究所

変圧器の高効率化による節電

最新の変圧器は、スーパーアモルファスと言って、昔の変圧器と比較すると負荷損を50%以上減らすことができる。最新の変圧器(トランス)に更新するだけで、今使っている設備に影響を与えないで2%程度の節電が可能である。これについてはトランスのメーカーの資料を参考に、自社の各トランスの容量と負荷率を調査して検討することができる。

変圧器の更新については、そのままでも使えているので、キュービクルを保守されている方に任せきりになっている事業所が多いが、今一度省エネの観点でチェックすべきだ。特に変圧器の統合は、メーカーも電力会社(むしろ売上が下がる)も何も売るものがなく、誰も提案してこないので、省エネ診断で確認すると良いと思う。

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