低濃度PCBに汚染された油入変圧器の分析等調査・交換の補助金締め切りは令和6年10月31日15時まで
高圧受電の事業所では、変圧器により6000Vの電気を100Vや200Vに降圧して利用している。そこで使用されている油入変圧器(トランス)が、平成5年(1993年)以前に製造されている場合は、低濃度PCB汚染の疑いがある。
もちろん、キュービクルがなく工場の建屋に直接造作された変圧器も対象で、この低濃度PCBの処分期間は、法律により令和9年(2027年)3月31日までとなっている。(今なら補助金が出る)
変圧器のPCBの問題は、キュービクルの保守を委託されている電気保安協会などから、指摘を受けているので、事業所の経営者も認識している場合がほとんどであるが、日常の業務で緊急性を意識することが少なく、変圧器の更新には数百万の費用が掛かってしまうため、先送りになっている事業所が、まだまだ多いと感じている。
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実は、古い変圧器を最新のトップランナー機器に更新すると、変圧器自体が消費していた電力を削減することができる。
変圧器の消費電力を計算することは、非常に難しく、負荷損と無負荷損がありますが、夜間完全に停まっている事業所は、電気を使っていないときにも変圧器が消費する電力としての「無負荷損」がある。最新の変圧器であるアモルファス変圧器は、この無負荷損を劇的に小さくすることができる。
環境省のリーフレットにも、電気代の削減の例が掲載してあり、三相50Hz 500kVA油入変圧器を交換した場合として、年間10万円節約できるとしているが、電気代の単価を12円/kWhで計算しており、今だと倍ぐらいの単価になっているので、効果は20万円以上ということになる。
実際には、事業所の電力消費状況やトランスの現状を調査しないと、その省エネ効果を推計することは難しいけれど、PCBの問題を解決することは、単なる保全だけでなく、節電の効果も期待できるのである。
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