古いエアコンに使われている冷媒R22
15年以上前のエアコンの冷媒にはR22が使われている場合がある。これはHCFCというオゾン層を破壊する成分が含まれているので、モントリオール議定書で規制されて2020年に生産中止になった。そのため、現在このR22を使っているエアコンは冷媒が抜けてしまっても修理することができない。
冷媒は室外機の名盤に記載されている。
冷媒を入れ替えるだけで電気代を削減できる
以前から、エアコンや冷凍機の冷媒を入れ替える省エネ技術が一部で話題になっていた。冷媒ガスを入れ替えることで、従来より30%以上省エネになるという触れ込みで、かなり普及していると思われる。そのため、日本のエアコンや冷凍機の大手メーカーが所属する(一社)日本冷凍空調工業会、(一社)日本冷凍空調設備工業連合会が共同で、最初に掲載したパンフレットを配布して、この冷媒の入れ替えに警鐘を鳴らしている。環境省も可燃性の冷媒について注意喚起しており、クライアントが省エネの提案を受けても、メーカーに問い合わせると「ダメゼッタイ」との回答を受けて、諦めるパターンがほとんどだ。
海外で実績のある省エネ冷媒
冷媒ガスの入れ替えの省エネビジネスも消えていくかと思われたが。近年HyChillという商品が日本に進出してきて、JR九州の関連会社が取り扱いを始めたという、大手でも本業以外の環境ビジネスでは空振りすることも多いのだが、果たして、この冷媒ガス入れ替えの省エネビジネスはどうなのだろうか?
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