限度額150億、補助率2/3で競争率11倍

日経新聞によると、「サプライチェーン対策のための国内投資促進事業費補助金」に申請が殺到していたようだ。

新型コロナウイルスでサプライチェーン(供給網)が混乱したことを受け、マスクや医薬品などを国内生産しようとする企業の動きが加速している。国内への生産回帰を支援する政府の補助金への応募が殺到。10月に採択予定の1600億円の競争率は11倍となった。中国など特定国に調達先を依存するリスクを実感した企業が生産拠点を分散するケースが目立つ。

この補助金は、大企業1/2で中小企業は2/3となっていて、ここまでは例年の「ものづくり補助金」と違いはないけれど、

限度額が150億円
建物取得費が補助対象

なんと、工場の建物取得費までが、補助対象となっている点が通常の補助金と大きく異なる。

国が何かの予算を決定するときに、十分な検討時間がない場合に、

親のチョンボ

と言えるぐらいの大盤振る舞いをする時がある。
過去には太陽光の固定買い取り制度、とか生産革命のA類型とかいうのがあった。抜け目なく利用するのは、いつも大手企業だ。

この補助金もその種類の事業であり、7月22日の〆切で、採択は10月にずれ込むようだ。競争率も11倍となると、補助金の設定が悪かったのか、予算が少な過ぎたのか?申請書を書くのも相当な労力を必要とするので、採択率が3割切るような補助事業は筋が悪いと言わざるを得ない。

コロナ過の中でも、製造業は影響を受けるのが遅れる。また、ここまで条件の良い補助金なら、申請が殺到するのも理解できる。

しかし、先行して採択された案件がマスク工場の建設など、医療関係が多かったけれど、この需要がいつまで続くのか先が見えない。マスクなどの単純な製品は海外の人件費の安い国から輸入されると、国産品は価格競争力がない。

過去のトレンドから見ると、補助率が2/3を超えると、申請要件がよほど厳しくない限り、申請者が予算の倍以上となり、採択率が50%を下回る傾向にある。

今年は「プラスチックリサイクル補助金」についても、昨年度は4次募集までやっていたのに、申請が殺到して採択率は50%を切ったようだ。

原因は、予算が少ないのに、1件10億とかの申請があったようだ。ペットボトルのリサイクル装置は高額で、かつ大手企業が導入するケースが多いからだろう。

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