瀬戸内海の生物資源を守れ 資源としての生物多様性

昨日は、
水産加工業者の省エネ事業で
香川県まで行ってきた。

今年は、イカナゴが全国的な不漁で
末端価格も倍以上の値段になっていた。

過去最悪のイカナゴ不漁で漁師も困惑・・春の風物詩が危機に

何と瀬戸内の漁場では、
例年の1/20の漁獲高であった。

イカナゴの減少は、
一般的には瀬戸内海で海砂の採取が原因
と言われていたが、
それを止めて10年たっても回復しない。

イカナゴは、
沿岸における食物連鎖の底辺を支える
重要な魚種である。

今年も、
親は結構な量が取れていたが、
肝心の仔がいない。

イカナゴの仔は孵化して、
餌であるプランクトンがないと
すぐに死んでしまうそうだ。

プランクトンがいなくなった原因は、
その肥料である汚染が無くなったからだ。

下水道が整備され、
生活排水が河川に流されなった。
そして、
コンクリート打ちの河川では生物も少ない。

海は川からの栄養を吸収していたが、
これがほとんどなくなりつつある。

人間に都合の良いことをしてきたつもりが、
食物の循環を壊してきたのかもしれない。

海の食物ピラミッドの底辺が無くなると、
すべての水産物に影響する。

瀬戸内の水産業は
大きな曲がり角に来ている。

このままの状態では、
瀬戸内海の魚が消えてしまう。

瀬戸内には漁業および水産加工業に携わる人は多い。

私の恩師である井村秀文先生の著書に
「資源としての生物多様性」がある。

これは、
2009年の名古屋での生物多様性条約の
cop10を前にしたシンポジウムをまとめたものだ。

ミレニアム生態系評価という取組が行われ、
その中で生態系サービスが定義されている。

mireniamu

この説明じゃなんだかわからないだろうが、

自然災害を防ぐ機能もあるってことだ。

もちろん、食糧生産もだ。

そのような生態系サービスの恩恵により
人間は生きているのだ。

詳しくは、
井村先生の弟子の馬奈木 俊介先生のレポートをどうぞ。

生物多様性と生態系サービスの経済分析

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